Anthropology and feeling’s diary

人類学に関する本、日常で思ったことなど。

CEU秋学期を終えてクリスマス休暇

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Shonbrunの片隅にあったいい感じの廃墟

10月末に書いたあと、中間レポートと期末レポートがほぼ間髪入れずに課せられて、初めて学術的なレポートを書くというのはなかなかきつかった。

アカデミック・ライティングの教育は授業が9月のブダペスト・キャンパスで一か月間毎週あった後、あとはライティングのグループでの相互補助と「何かあったらいつでも書いたものを送ってきてね、面談するから」というシステムになっている。

ただ、自分やライティング・グループのメンバーたちも数日前にようやく書き始めて、締め切りの数時間前(あるいは数分前、あるいは数時間後)に提出するというありさまなので、お互いの原稿を読みあって、添削することはできなかった。

クラスメートの約半数が英語での教育が初めてなこともあって、困っている人も多いみたいだ。毎日のように交わされるグループチャットでの会話は、レポートに対する自分の能力の無さへの不満、ストレス、差し迫った時に発せられる助けを求めるような笑いのためのミームにあふれている。

レポートを除いて他の日常的なライティング課題はMoodleにアップされるので、たまに他の人のものを覗いてみると自分よりよっぽどできているので、自分への自信がなくなる。

そもそもライティングの教育をほとんど受けてないことからの絶望と、自分でもなかなか気が重くて取り組まなかったことへの後悔を締め切りの7時間前くらいに考えたりした。

授業が終わった次の週にライティングの先生がウィーンキャンパスに来るというので、ライティングセンターの予約フォームを使って面談の予定を入れる。

面談では、研究計画書の最終版のためのアイデアノートくらいのものを事前に送ってみてもらった。正直、他の人に見てもらうことすら恥ずかしいような代物だったが、面談では「君のテーマはとても面白い。君はほとんどライティングのための教育を受けてきてないんだから、今はとにかく書いて書いて、できたら見せて、っていうのを繰り返すしかない。希望はいつでもあるから。」とアドバイスを優しくしてもらって、とても良かった。同時に、去年に似たようなテーマで書いた学生がいるからリポジトリで見てみるといいよ、と言っていたので早速DLした。

同じプログラムの学生がどのくらいのものを最終的に書き上げるのかを見るのは自分のレベルを見ることと同時に果てしないように見えるこの2年間への畏怖を限定的にすることが出来る。

ざっと読んでみたけど、どうにか自分でもできそうな気がしたので安心した。

 

問題は自分のそもそも英語力の足りなさもあるけど、論理展開や定型的な形式が身についてないこともある。

そして、それの根本には(精読として)読む量が足りてないのだと思う。この休暇はとにかく時間を見つけて興味のある論文や本、学期中に読み切れなかったものを読んでみようと思う。

 

クリスマスはパートナーの実家で過ごすのと、兄夫婦と義母がウィーンに来るので、一緒にブラティスラバとブダペストを回る。

ここは寒くなってきたけど以前交換留学をしていたときよりも寒くなくて、関東での冬くらい。年明けから寒くなるんだろうな。

 

色々だめな部分もあったけど、どうにか学期を生き延びたことを祝福したい。